はじめに
狩猟に興味を持ち始めた頃,私自身も理解していませんでしたが,狩猟免許と銃所持許可は全く別の資格です.両方を取得しないと,銃を用いた狩猟を行うことはできません.今回は,自身の経験を踏まえながら,これらの資格の取得順序や手続きについて詳しく解説していきます.
資格取得の最適な順序
推奨:銃砲所持許可を先に取得する理由
- 実践的な銃器の取り扱い経験
- 銃の構造や取り扱いを体系的に学習
- 安全な保管方法の習得
- 狩猟免許の技能試験対策として有効
- 射撃技術の向上機会
- 射撃場での実践的な練習が可能
- 実銃を使用した経験を積める
- 基本的な射撃フォームの習得
狩猟免許を先に取得する場合の課題
- 実銃に触れる機会が限定的
- 技能試験対策が困難
- 実践的な経験を積みにくい
銃砲所持許可の取得手順
1. 猟銃等講習会の受講
- 警察署主催の講習会への参加
- 銃砲法規と安全管理の学習
- 筆記試験への合格 ※講習をしっかり受けていれば,試験は比較的容易です.
2. 射撃教習
※私自身,この段階でうつ病を悪化させ,受講を断念した経験があります.
- 実践的な射撃訓練
- 安全管理の実地学習
- 教習修了証明書の取得
3. 許可申請手続き
必要書類
- 身分証明書(運転免許証等)
- 本籍地記載の住民票
- 規定サイズの写真
- 医師の診断書
- 収入印紙(手数料)
- 講習修了証明書
- 教習修了証明書
- 銃砲店からの譲渡承諾書
重要な注意点
手続き上の留意事項
- 申請手続きの複雑さ
- 数ヶ月程度の処理期間
- 相当額の費用負担
- 年次の銃器検査義務
付随する要件
- 地域猟友会への加入義務
- 狩猟免許の取得
- 使用する銃種による手続きの違い
選択の判断基準
以下の点を考慮して,取得順序を決定することをお勧めします:
- 狩猟開始の緊急性
- 予定する狩猟頻度
- 使用したい銃器の種類
- 地域の猟友会からのアドバイス
まとめ:安全な狩猟活動のために
銃砲所持許可と狩猟免許の取得は,安全な狩猟活動の基盤となります.手続きは複雑ですが,各段階をしっかりと理解し,確実に進めることが重要です.詳細は,お住まいの地域の警察署や猟友会に相談することをお勧めします.
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この記事は執筆者の実体験に基づいていますが,法規制は改正される可能性があります.最新の情報は必ず所轄の警察署でご確認ください.